ほにゃり ほにゃりふたりたび 第5話
     作者:空ーAIRー



「お着替えは持った?」

「持った!」

「洗面用具は持った?」

「持った!」

「朋也くんの○○な本は持った?」

「持った!」

「・・ってなんでやねん!」

「よし!いいツッコミだ!」

「ありがとうなの」

と、一風変わった漫才(?)をしている二人は早速準備にかかっている

だが・・・

「ことみ・・・」

「なぁに?」

キョトンと首を傾げる

「なんでそんなに荷物が多いんだ?」

明らかに多いことみの荷物は俺の二倍はあろうかとゆうバッグをもってきた

「女の子は色々あるの」と笑顔で言われてしまった











ガタン ガタン



今回の旅はバスで行くことになった、なぜバスにしたかとゆうと

以前ことみと見た映画に、バスで旅をしている旅人がとある地へ着き

そこである女の子と出会うとゆう、中々面白かった映画を見たので

ことみが「バスに乗ってみたいの」とリクエストしたので、今回に至るのである

「しかし、俺今回バスで旅行に行くのは中学の時以来だな〜」

「わたしもなの、飛行機や電車はよく乗るから、バスはとても新鮮なの」

実際、電車や飛行機見る景色とはまた違った物が楽しめる

そんな景色にうちのお姫様も大変満足のようである

「とって綺麗なの・・・」

「だな・・・」

そこから会話が途切れたが、嫌な沈黙ではなく

なんとなく心地よいものだった





「ことみ〜腹減った・・・」

気がついたらお昼の時間になっていた

「うん、ちゃんとお弁当持ってきたの」

取り出したのはサンドイッチなど彩り鮮やかなものばかり

「おっ!うまそうだな」

どこかのパン屋みたいな地雷並の威力を持つパンとは大違いだな

(私のパンは・・・・地雷並だったんですねー!!)

(俺は大好きだぁー!!)



「ん?何か聞こえたような・・」

「どうしたの?」

「いや、なんでもない、それよりそれよりもっとくれるか?」

「はい、どうぞ」

パンを食べながらお茶を飲んでいると遠くに町が見えてきた

バスの案内にも終着地点とあるので、多分あそこの町が

終着なのだろう

「ことみ、そろそろ着きそうだぞ」

「あ・・・本当なの」

周りは海や山に囲まれた小さな町、これからどんなことが

起こるのだろうと、ことみと楽しみにしながら残りの

時間まで話をしていた



そんなわけで、終着地点に降り立った俺とことみである



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