ほにゃり ほにゃりふたりたび 第4話
     作者:空ーAIRー



小鳥が囀る朝、一つのベッドで二組の男女がすやすやと寝ている

「すー・・・」

「・・・・」

ちなみに起きているのは朋也の方である(朋也が起きているのは珍しいのだが)

(何か改めてことみの寝顔見てると可愛いな〜)

つんつん

「うん・・・・すー・・・」

(おもしれえな)

つんつん

「むにゃ・・・むー」

つつかれて嫌なのかうなっている

(さて・・・そろそろ起こすかな)

そう、今日は二人で旅行に出発する日なのである

「ことみ・・・朝だぞ?」

ゆさゆさ

「うーん・・・いや」

「いやじゃなくて・・・もう朝だぞ!起きろ!」

「ふぁ〜・・・おふぁようごじゃいましゅ・・・」

・・・まだ寝ぼけてるな(汗)そりゃあそうだろう・・・何せ昨日は・・・

おっと!これ以上は言えないぜ

「ほら・・・今日は一緒に旅行行くんだろ?」

「・・・・!そうだ、すっかり忘れてたの」

「忘れるなよ・・・」

はぁ〜、とため息をつく

「じゃあ着替えてくるから」

と、部屋を出る ことみ曰く「女の子の着替えを見ちゃだめなの、それは大好きな

人だからこそなの」だそうだ

先にことみが着替えてから俺が着替える、その間にことみは朝飯を作ってくれるそうだ





降りてみるとさっそく美味そうな匂いがしてきた

「おはよう朋也くん」

「おはよう、ことみ」

テーブルについてさっそく朝飯を食べる

「「いただきます」」

「そういえば、今日は何時頃家を出る?」



「うーん、ご飯食べて、ちょっと落ち着いたらかな?」

「よし!じゃあそうするとして・・・昼は?」

「もちろん、私が作るの」

「えっ・・ことみが作ってくれるのか?」

「うん、お弁当を買うのもいいけどやっぱり私が作ったお弁当を

朋也くんに食べてもらいたいから」

と照れながら話すことみ

・・・でもことみのことだからご飯にハートのそぼろを入れかねない(汗)

この前もお弁当を作ってきてくれたのだが、やっぱりハートのそぼろを入れてきて

クラスのやつらに熱い視線を浴びた、これは勘弁といったら

涙をうっすら浮かべ、ことみちゃんダム決壊の危機が訪れたこともあった

「なあ、ことみ」

「うん、なぁに?」

こくんと首を傾ける・・・やばい・・・いいずらいな(汗)

「あ・あのさ・・・お弁当のご飯にやっぱり・・・入れるのか?」

「もちろん!朋也くんにいっぱいいっぱい私の愛情を食べてもらいたいの(はあと)」

「やっぱり・・・やめにしないか?その・・恥ずかしいからさ」

「うー・・・ダメ?」

「ダメ」

「う〜・・・どうしても?」

やばい!涙まで浮かべてきた・・・

「ことみ、俺はすぐ泣くことみはキライだぞ?」

そう言った瞬間にふるふると首を振って泣くのを我慢している←女泣きを我慢

することみの図・・・・萌っ!



「別にことみのことが嫌いじゃないんだが・・・」

「わかってるの・・・でもやってみたかったから、でもいいから」

「そっか・・・わかって・・・」

「じゃあ私がオカズになればいいの」

くれなかった・・・それどころか自分をオカズと!?

「なあ、俺はどうツッコんだらいい?」

「普通に「なんでやねん!」でいいの」

いや・・・絶対ツッコめねぇ(汗)

まあ、そんなわけで前途多難な出発当日となったわけである



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