ほにゃり ほにゃりふたりたび 第2話
     作者:空ーAIRー



さて、学校から帰った後ことみは家で準備をしてくると一旦家に帰っていった

その間、俺は部屋の掃除をしなければならない・・・何でかって?

そんなの、男が部屋を片つける理由があるのさ!



ピンポーン



「はーい」



ガチャ


「こんにちわなの」

「おう!いらっしゃい、早く入れよ」

「おじゃまします」

「じゃあ、何か飲み物持ってくるから先に上がっててくれ」

「あ、私が・・・」

「いいの、ことみはお客さんなんだからさ」

「・・・わかったの、じゃあ先に行ってるね」

にこっと笑顔を見せる、なんだかいつものことみじゃないような気がするが・・・

「ことみ〜入るぞ」


ガチャ

そこでは俺の机(らしきもの)の上に飾ってある写真を見ていた

「まだ持ってたんだ」

「まあ、俺とことみが写ってる最初の写真だからな」

三年生になりたての頃にデートの最中に撮ったものだ

今まで小さいころの写真しかなくお互いが恋人として撮ったものは一枚もなかった

そこでいい記念になるかと考え撮ってみた

「よかった・・・朋也くんが他の人の写真飾ってあったらって心配してたの」

ふっと、悲しそうに語ることみ

「でも、この写真見てわかったの、私は朋也くんに愛されてるんだな〜って」

衝動的にことみを抱きしめる

「当たり前だろ?ことみに出会ってからことみしか見ていなかったんだから

 他の女になんて興味はない」 「やっぱり朋也くんは優しいね、朋也くんを好きでいてよかった」

最近になって思うことがある、それはことみが俺と付き合うようになってから

やたらと心配をしてくれるとゆうこと、ことみの家の事情から俺がいなくなって

しまうのではないかと・・・でも、そんなことはない、今ことみを

抱きしめていて俺はこいつの傍から絶対に離れない、そう誓った

それからお互い他愛もない話をしていた、クラスのこととか

その日にあった出来事など

「そういえば、そろそろ夕飯の時間か・・・」

「ねえ朋也くん、お台所借りていい?」

「いいけど・・・何に使うんだ?」

「今日は私がお夕飯作るの」

むんっ、と両手に力を入れて気合を入れることみ

「作ってくれるのか?」

「もちろん!その為に材料を買ってきたの」

なにやら後ろに炎が見える気がする・・・(汗)

「いい?」

「あ、ああ、どうぞ」

「じゃあ今から作ってくるから、朋也くんはのんびりしていて」

「あ、じゃあ俺もなんか手伝うよ!」

「いいの、朋也くんはくつろいでて」

「いいから!」

「・・・わかったの」

諦めたような、でも嬉しそうに了承してくれた

といっても皿を並べるくらいしか出来なかったが、それでも「ありがとう」と言って

くれたその時の笑顔といったら・・・もう夕食前の前菜でことみを頂こうかと(爆)

「うおっ!これ・・・一人で作ったのか?」

そこには豪勢にならべられてあるおかずがあった

「うん、朋也くんは男の子だからいっぱい食べると思ってはりきったら

 作り過ぎたの」

しゅん、とすまなさそうにしているので

「いや、そんなことはない!」

最初のおかずに手をつけた

「モグモグ・・うまい!これは中々の一品だぞ!」

「・・・本当?」

「嘘は言わないさ!これならいつでも・・・あっ」

「?」

「い、いや・・・なんでもない汗」









・・・言えるか(真っ赤)「いつでも俺の嫁になれるぞ!」って・・・

そんなわけで、いつも一人で10分くらいしかかけてなかった食事の時間が

今日はいつもより長く感じられた



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