ほにゃり ほにゃりふたりたび 第17話
     作者:空ーAIRー



次の日の朝



国崎夫婦と一緒に朝食をとっている時

「あのー往人さん」

「ふぁ?おうひはんだ?(んあ?どうしたんだ?)」

「そろそろここを出ようかと思っているんですけど」

もぐもぐ・・・・ごっくん

「・・・そうか」

「もっとゆっくりしていけばいいのに」

「そうしたいんですけど、宿題とかありますし、何より

帰ってことみと高校最後の夏休みは地元で過ごしたいと思って」

「・・・そうだよね、まあ学生だからしょうがないよね」

にはは、と寂しそうに笑う

「それで、何時頃出るんだ?」

「朝飯食べてからにしようと」

「じゃあ最後に観鈴の朝飯味わってから帰れよ!」

「そうですね・・・じゃあ観鈴さん、おかわりもらえますか?」

「あ、うん!」













「おーい準備出来たか?」

「あと少しなの」

朝食を食べてから、俺たちは借りてた部屋の掃除にかかっていた

二泊三日で、短期間だったがちゃんと綺麗に掃除などをしておく



「なんだかんだで、色々とあの人たちに世話になったな」

「うん、それに色々な人たちにも会えたしね」

聖さん、佳乃さん、美凪さん・・・・・・ついでにみちるも

(こらー!「ついで」扱いするなー!!)

「ん?」

「どうしたの?」

「いや、気のせいだろ」

何やら声が聞こえたような気がするが・・・

「ま、いっか」

「?」

「じゃあそろそろでるけどいいか?」

「うん」









「それじゃあ、お世話になりました」

ぺこり

「おう、いつでも来いよ!観鈴が寂しがるからな」

がっはっは!と笑う往人さん

「もう!私そんなに寂しがりやじゃないよ〜」

隣りで む〜と膨れる観鈴さん・・・・・あなた何歳ですか(汗)

「色々お世話になりました」

ぺこりと、ことみが深々とお辞儀をする

「おう!ことみちゃん、いつで俺は待ってるぞ!!」

俺の時と違って寂しそうに話す往人さん

「・・・往人さん」

「・・・・・スイマセン」

隣で真っ青に答える往人さん

「ことみちゃんも元気でね」

「はい・・・」

少し涙目のことみ

「いつでも来ていいんだからね?」

「うん・・・うん」

ついにことみちゃんダムが決壊

そこで観鈴さんが抱きしめる

「よしよし・・・別に一生の別れじゃないんだから!また会えるって!!」

「・・・はい!」

この時改めて観鈴さんがやはり俺達より大人だとゆうことを実感した





「おい、小僧」

「なんですか?」

「ことみちゃんを大事にしろよ!今度来た時に一人だけだったら許さないぞ」

「はい」

なんだかんだ言って往人さんも寂しいのである





あっという間に帰りのバスが着てしまった

「それじゃあ・・・」

「ばいばい」

「二人とも達者でな」

「今度は私たちが君達の町に行くね!!」

「是非来てください!待ってますから」

「二人が来てくれたらとってもうれしいの!」

「しょうがねぇな・・・いつか観鈴と一緒にお前らの町に行ってやるよ」

「はい!」



そして・・・ バスが出発してしまった









「行っちまったな・・・」

「うん・・・」

「短い間だったけど、中々面白いやつらだったな」

「うん・・・」

「泣くなよ?いつかまた会えるんだから」

「・・・うん!」









最後に見たふたりは寄り添ってお見送りをしてくれた















こうして終わった二人だけの旅を高校生活最後の夏休みの想い出の一つとして刻んだ



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