ほにゃり ほにゃりふたりたび 第13話
     作者:空ーAIRー



「とってもおいしかったね朋也くん」

「だな・・・てか俺ほとんど食ってねぇし」

「?」

こいつ・・・下のほうでの死闘を知らないな

ポテトとの一騎打ちではなぜか動物に負けてしまい、

ポテトが食べ残しを俺が食べるはめになった

「はぁ〜・・・」

「どうしたの?」

「なんかあいつ(春原)の気持ちがわかったような・・・・気はしないな」

「?」

「まあいいや、ところで次はどこに行く?」

「えっとね・・・この先に駅があるらしいから行ってみるの」

観鈴さんが書いた地図を見ながら的確(?)に道を辿っていく







「なおくーん、暑いよ〜」

「がんばれよ、お前がこっちって言ったんだろ?」

「だって〜」

「しょうがないな・・・ほれ」

「へっ?」

「ほら、おんぶだよ疲れたんだろ?」

「で、でも・・・」

「いやならいいんだ」

「ううん!」

「よいしょっと!」

「うわー、なんか涼しいー」

「そうか・・・?」

「でも、なおくんといるとあったかい」

「そりゃあそうだろうな、これでもかってくらい密着してるし」













「・・・」

「・・・」

なぜかうらやましそうな眼差しであちらへ過ぎていく男女を見ている

「朋也くん」

「却下(0.1秒)」

「まだ何も言ってない〜」

「どうせあのカップルみたいにしたいとかって言いたいんだろ?」

「ぎくっ」

「声に出して効果音言うな(汗)」

「う〜」

「だめ」

「う〜」

「だめ」

「う〜」

やばい、遊びすぎたか?ことみの瞳からうっすら涙が

「と、とっても、してほしいな〜」

「う・・・」

「・・・」

「わ〜った!します!てかさせてください!」

「うん!」











「えへへ・・・」

今俺の背中でことみはだらしない笑顔でいるんだろうな・・・

まあ、最近構ってやってないしな

「どうですか、ことみ姫」

「とってもいいの」

ご満悦のようだ

「しかし、暑くないのか?」

「暑いけど、不思議と朋也くんと一緒だとあまり気にならないの」

「ふ〜ん」

まあ俺としても、ことみを背負っているときは背中にとってもイイ感触が伝わって
いるからあまりいえないとゆうのもある

「さーて、着いたぞ」

「・・・・」

「ことみ?」

「すー・・・すー・・・」

「はぁ〜・・・なんだかな」

気持ちよかったのかすっかり寝てしまっているようだ

「よいしょっと・・・」

起こさないようにベンチに寝かせる

「まったく困ったお姫様だ」

頬をつつく

「むぅー・・・」

「はは、おもしれぇな」

つんつん

「うー・・・」

気ついたら日も暮れてすっかり涼しくなっていた



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