ほにゃり ほにゃりふたりたび 第10話
     作者:空ーAIRー



「・・・くん」

何やら聞こえるが

「朋也くん」

「ふぁ・・・・ことみ?」

「うん、ことみちゃんなの」

「あーもう朝かー」

「観鈴さんがご飯出来たからって言ってた」

「んじゃ、飯にするか」





居間に行くと既に往人さんが朝ご飯を食べていた

「あ、おはよう朋也くん」

「おはようございます」

「やっと起きたか、待ちくたびれたぜ」

どうやら俺が起きてくるのを待っていたようだ

「えっと・・・和食と洋食どっちがいい?」

「うーん、じゃあ和食で」

「うん」

そういって既に作ってあったのか奥から朝ごはん一式を持って来た

「なんか・・・手の凝った朝ごはんですね」

「そうかな?いつもこんな感じだけどな」

「なんかおいしそうですね」

「普通だと思うよ?」

「いや!観鈴の料理は最高だ!」

と、脇で絶賛する美食家(自称)の往人さんが叫ぶ

そんな朝の風景はとても和むものだった

朝の出勤の時も往人さんが作業着を着ているのを手伝う観鈴さん

こうゆう姿を見ていると本当に二人はお似合いの夫婦だと思った





往人さんを送り迎えした後

「ところで今日の君たちの予定は?」

・・・全然考えていなかった

「とりあえずこの町でも探索しようかと」

「そうなんだ、あ!じゃあこの町の地図書くね」

そういって紙に地図を書き始めた

「♪〜」

とても楽しそうにしている観鈴さん・・・なにか嫌な予感がするのは気のせいなのだろうか・・・?

数十分後

「出来た!」

終わったようだ

「自信作出来たよ〜♪」

「本当ですか?ありがとうござ・・・」

やはり嫌な予感はやはり的中した

「あのー・・・これ地図ですよね?」

試しに聞いてみる

「うん!」

と自信満々に返された(汗)

「・・・アリガトウゴザイマス」

素直にお礼を逝っておく

「どういたしまして♪」





さて・・・外に出たのはいいのだが・・・

「暑い」

「・・・暑い」

とてもじゃないが暑い

「まあ俺らの町よりは涼しいかもな」

たしかに都会型の暑さとは違ういい暑さではあった

「じゃあ出発するか」

「・・・うん」

ことみは既にへろへろのようだ

「じゃあ早速この地図で・・・」

ばっ!

「気のせいだ・・・・」

もう一回見る

「・・・・」

本当にこれ、地図なのか?

「ことみ、これ・・・」

なんかいやになったのでことみにバトンパス

「うーん・・・」

「わかるか?」

「もうちょっと先にお店があるからレッツゴーなの」

とことこ歩いていくことみ・・・・

ひょっとしてアレ読めたのか?・・・・と謎が多い一日の始まりであった



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